†第十章:束の間の休息†

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彩乃は一人砂浜を歩いて一つの洞窟に辿り着いた。彩乃は中から物凄く禍々しい怨霊の気配を感じて中に入った。中はひんやりとして肌寒く、真っ暗で彩乃は昔のことを少し思い出し洞窟の真ん中あたりでうずくまってしまった。 ――――誰もいない暗く寒く悲しい場所。 ダレモオマエガイナクテモキニシナイ ―――――一人っきりの寂しい場所。 ダレモオマエヲヒツヨウトシテイナイ ――――藍姫姉様がいない場所。 オニモツ、オマエハイラナイ 「―――――彩乃!!」                                                                                                                                                                                                                   
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