序章

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安倍家に産まれた双子の姉妹が。 姉妹はとてもとても仲がよく。 とてもとても美しかった。 琴も舞も歌も上手かった。 そして、とてもとても見鬼の才が高く、霊力が高かった。 だが、誰もその事を知らなかった。 ただ、見鬼の才があるだけの姉妹としか見なかった。 一族の中で一、二を争う天狐の血を受け継いでいたのに。 姉妹はとてもとても優しかった。人を憎むことなどなかった。 ある日姉妹は捨てられた。 新たに産まれてくる三つ子の邪魔になると言う理由で。 姉妹は山奥に捨てられた。 だが、姉妹は二人だけで何とか生きた………天狐の血に飲み込まれて 姉妹の名は藍姫と彩乃と言う――――………。
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