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『宵藍、はい私が作った匂い袋あげる。』
にこっと優しく微笑む藍姫に青龍も普段全く、全然浮かべない笑みを浮かべて匂い袋を受け取る。
「有り難う藍姫。大事にする。」
そう言って藍姫の頭を優しく撫でる。
頭を撫でられた藍姫は嬉しそうに微笑んだ。
【このまま、時が止まればいいのに】
藍姫の思いに青龍は勿論、誰も気付かない。
否、彩乃だけが藍姫と同じ思いだった。
このまま、時が止まればいい。
そうすれば愛する者とずっと一緒にいられるのにと。
叶わない思いを抱いていた。
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