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夜中。
皆が寝静まった頃。
藍姫と彩乃は都から離れた野原に来ていた。
其処には無数の妖を引き連れた雷雲がいた。雷雲は妖笑を浮かべながら彩乃と藍姫を見ていた。
「漸く来たか。」
『……話をしに来たんじゃないのよ。あなたを倒しにきたのよ。』
怒りを含んだ声音で言う藍姫に雷雲はクックッと笑う。
そんな雷雲に藍姫は更に怒りを覚える。
『――オン!!アビラウンケンシャラクタン、ナウマクサンマンダラバザラダンカン!!』
ずっと黙っていた彩乃がいきなり、真言を唱えた。
唱え終わると雷雲の配下の妖を半分を消し去った。
「いきなりかよιι」
半分に減った妖を見て流石に引きつった笑みを浮かべる雷雲。
そんな雷雲を構わず藍姫も真言を唱えて残りの妖を消し去る。
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