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『あなたと遊んでる暇なんて無いのよ。』
冷たく返された言葉を気にした風もなく微笑んだかと思った次の瞬間、雷雲は彩乃の後ろに移動していて背中を長い爪で引っ掻いた。
『――――――っ!?』
一瞬の出来事で、彩乃の背中が血に染まる。
藍姫は目を見開き血を流す彩乃を凝視して、彩乃の傍まで駆け寄り抱き上げる。
『彩乃!!彩乃っ、大丈夫!?』
血が止まることなく流れる。
雷雲の妖気を感じたのか昌浩達も現れた。
「藍姫姉上!!彩乃姉上は………っ!?彩乃姉上!?」
藍姫に抱かれて背中から血を流す彩乃に皆が目を見開く。
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