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な、なんだったんだ?
取りあえず、この街から離れ――
「すいませ~ん。保健所の者ですが」
早っ!!
というか、今まで俺と少年しかいなかったのにどうやってここにいるってわかったんだよ!?
やっぱり、この街から早く離れた方がいい気がする……
……いや待てよ、突然後ろからの声に驚いたがこれは好都合だ。
さっきの少年も俺が本物だと分かってなかったから、1から始めても大丈夫じゃね?
「すいませ~ん。聞こえてますか?」
では、なんかB級映画より酷い展開な気もするが、哀れな被害者になってもらおうか。
そして、俺は振り返るとそのまま保健所の人間を……
「どうしました?」
「いや、なんで保健所の人が《宇宙服みたいな格好》してるのかなぁ?って思いまして」
「あぁ、これはですね。高熱から身を守るためと狼男に切り裂かれないように作られた服なんです。でも、これが特殊素材で出来ててすごく軽いし案外涼しいんですよ」
「じゃ、じゃあその手に持ってるホースは?」
「これは火炎放射器です。この炎も特殊で今回は狼男にだげ効くように作られてて、どんなに狼男が火だるまになっても周りに引火しないとっても安全な――
うん、逃げよ。
俺はすぐに走り出した。
「あ!! あんまり抵抗すると警察が動きますよ。銀のガトリングガン持って」
「どんな街だよ!!」
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