プロローグ

11/23
前へ
/102ページ
次へ
というよりも雄大を一言で表すのならば“元気”なのである。だから授業中も騒いでいるし、勿論ながら先生からも目を付けられていた。 「衣装とかも派手だろ?」 僕の持っている雑誌の一部に指を指し示す。 「なんというかラフな格好をしている感じがするな……」 雄大の指を指す場所には真っ赤な衣装を身に纏いマイクを手に持ち歌う人の姿があった。 「こういった感じの音楽スタイルに俺は今ハマってるんだぜ、アイライナーとかを使って化粧をしているだろ」 確かにこういった光景を目にするのは初めてだっただけにその後、僕は雄大からの説明に耳を傾けているのであった。
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

456人が本棚に入れています
本棚に追加