プロローグ

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「勿論さ!それじゃ!」 僕は手に持っていた雑誌を雄大に渡して走り出す。 「また絶対来いよー!」 走りながら後ろを振り返ると和希が手を振っていたので僕も手を振りかえす。 「夏休みに絶対行くよ~」 「あぁ、待ってるからな!」 そしてまた右足に力を込めて全速力で走り出し、そのまま家に向かう。 やばいな、何だかメールの内容も絵文字も使っていなかったし気まずいな…… というのも母さんは基本的に機嫌が良い時や普段は絵文字を大量に使う人なのだ。 しかし絵文字を使わない時がある。それはよっぽど不機嫌な時のみなのだけれども。
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