プロローグ

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「俺たちの中学生活ってどんな感じだった?」 「薄っぺらい青春の1ページかな?」 その一言に尽きる。だって、義務教育という枠の中にあり小学校の延長線と考えても良いんじゃないかな…… 「ハァ……全くお前ってやつはな」 雄大は卒業式の最中にも関わらず、溜め息を吐き言葉を続ける。 「俺たちは部活があったじゃんか!市総大では良い結果ではなかったけど、お前は短距離の個人で県大会出場出来たんだし」 「陸上部の話しか……確かに僕は県大に行ったね、何だかあっけなく終わってしまった感じだけど」 そう、“あの出来事さえなければ”と今でも思う。
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