プロローグ

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「でもあの時の優也の行動は優也自身も間違ってはいなかったんだよな?」 そう“あの出来事”に関しては仕方なかったことだし、誰も責めることは出来ない。 むしろ自分自身で決めて行動したことだったし、僕はきっとあの時に自分のとった行動をしていなければどちらにせよ後悔していたことだろう。 「うん、僕は今でも自分のとった行動は間違っていなかったと思ってるよ」 「そうか……確かに優也自身が決めた事だったしな」 そのあとは卒業式が終わり、中学校最後のホームルームを終えるまで雄大は一言も話しかけて来なかった。
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