プロローグ

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その顔は何かを感じたかのような……僕とは幼稚園の頃からの唯一の幼なじみと言っても過言ではなかったし、きっと雄大自身でも“あの出来事”についてを考えていたのだろう。 「優也帰ろうぜ!」 「うん」 雄大が一緒に下校しようと誘って来たので帰ることに。 別に断る必要もなかったしね…… 「お前とこうやって一緒に帰るのも今日で最後なんだな……」 「そうだね……」 下校途中の通学路で雄大は自分自身に言い聞かせるように、そして顔を俯いて歩きながらボソッと呟く。
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