プロローグ

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な~んて、春から高校生になる僕が言ってもあんまり説得力ないとは思うけどね。 「そういや、優也ってさ今何かに熱中しているとかそういうことあるか?」 通学路のもう少しで雄大と別れる場所の少し手間で唐突な質問をされた。 いや……今のところは何もないかな…?いや、もう何も興味を持つことはないのかもしれない。 「どうかな…僕自身そんなこと考えたことなかったよ」 「そうなのか?」 「うん、雄大自身は何かに熱中しているの?」 「俺かぁ~俺はなぁ……」 フフンと機嫌良く、雄大は歩いている足を止めて鞄の中から1つの雑誌を取り出した。
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