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季節は春―――
中三だった俺も今日から高校生になった
あいにく天気には恵まれず、雨の中をこの俺、橋本良助が高校に向かって歩いていた
そして…僕の世界が……外れた
「って、お前は坂○悠二か?」
「だってよー、今日は始業式だってのに雨なんだぜ? こんな事も言いたくなるだろ」
俺に突っ込んで来たこいつは大沼貴士
アニオタであり、特にカ○ビィオタクである
俺はこいつに毒され、アニメの知識を大量に頭の中に入れてしまった…
「そりゃそーだけどよ、楽しい事がきっとあるって!」
こいつは何を根拠に言ってるんだ?
「楽しいことってなんだよ?」
どうせくだらない事だろーけどな。こいつはくだらない事しか言わないから
「可愛い女の子だよ!女の子!!」
ちなみに言っとくが、俺達二人は彼女いない歴15年だ。
悲しいことに…
「可愛い女の子ねぇ……」
俺だって男だ、可愛い女の子が嫌いな訳ではない…
「でもな…告白もしたこともない俺達が、彼女つくれる訳ないだろ?」
「俺は作れないんじゃないぞ? 作らないんだ」
爆弾発言
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