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「じゃあ俺達も帰りますか」
「わりぃ良助。今日バイトだから先に帰るな」
貴士はもうスピードで帰って行った
結局二人っきりになっちまったな
「帰ろっか」
「うん」
下校途中、無言が続いてしまう
う~ん…喋りたいが‥何を喋れば…
「咲さん、何が食べたいですか?」
「え? そうですね…」
人差し指を顎につけ、目線を上にして考え込む
可愛い
「良助くんが作ってくれるなら何でもいいですよ?」
笑顔で答える咲さんに、毎回の如くドキッとさせられるな
「じゃあ買い物に行きましょうか。スーパーで決めましょう」
「うん!」
良かった。咲さんがあの話しをした後少し元気なかったみたいだからな…元気になってくれて良かった
あっと言う間にスーパーに到着
「今日は何が安いんだろう?」
いつも通り安い物を探す
「良助くん、お魚が安いみたいだよ?」
そう言いながら、咲さんはサバを指さしていた
「じゃあ今日はサバの塩焼きにしましょう」
今日の食材は決まった
「咲さん、何かデザートも買いましょうか?」
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