11人が本棚に入れています
本棚に追加
藍は一瞬、蓮の方を見て直ぐに振り返った。蓮を心配しているのを察したのか、
蓮「あ、私の事は気にしないで。」
と言って部屋には蓮だけになった。
暫くして橙が何かを、
持って来た。どうやら、藍が、「蓮の為に」と、
橙に持たせた食事のようだ。
橙「ど、どうぞ。藍様からです。」
と、恐る恐る渡そうと
したが、怒った様に、
蓮「いらない。」
の一言で一蹴した。橙は諦めずに、
橙「ご飯を食べなきゃ駄目ですよ。ご飯を食べて、体力つけなきゃ。」
蓮「余計なお世話よ!」
橙は少しびくびくしながら、
橙「何日も食べてないなら、食べなきゃ死んじゃいますよ。」
橙はそう言った。蓮には、橙の持ってきた食事が「自分の分」ではない事くらいわかっている。
最初のコメントを投稿しよう!