囚人の唄

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反論され、私の怒りは最高点に達する。 「ふざけるな。開きかえるな。息子にはまだ未来があったんだぞ。あんたはそれを摘み取った。あんたは死んで当然の存在だ。」 私はいままでたまっていたものすべてを老人にぶつけた。 そうすると、私が少し落ち着いた(といっても呼吸は乱れているが)のを見計らい、老人は私に言う。 「ならば、私を殺せばいい。」 と。
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