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霊なんて存在当時の僕は知らなくて
彼女は当たり前のように常にそこにいたから、怖くなんかなくて
むしろいつもそこに無言でずっと立ち続ける、僕には出来ないことをやっている彼女が僕の目にはいつしかかっこよく映るようになっていた
彼女はかっこいい憧れの存在であり、両親が共働きの一人っ子の僕には良い話し相手だった
彼女は何も語らないし、首を縦に振ったりとかも何もしない
ずっと少し首を下げて、前髪が顔の全てを覆った状態のまま立ち続けているだけだ
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