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肌寒さが感じられる朝に龍介は目を覚ました。
隣には瑠璃子が健やかな寝顔をこちらに向けている。
腕を伸ばし携帯電話を手にすると龍介は時間をチェック。時間は午前5時を少し回ったところだった。
(あんま眠れなかったな…)
それもそのはず
23時にはベッドに入ったものの、緊張のためか一時間おきに目を覚ましていたのである。
瑠璃子を起こさないように静かにベッドから離れると、暖房のスイッチを押しキッチンへ、冷蔵庫から水のペットボトルを取り出すとコーヒーメーカーに注ぎ込んだ。
ソファーに腰かけた龍介は、タバコに火を点けテレビの電源を入れると、瑠璃子が起きないようにボリュームを低く設定した。
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