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『ふぅ~…(今日なんだよな…)』
ため息まじりの煙を吐くと、龍介はうつ向き緊張を必死に押さえ込んでいる。
ピピピッ ピピピッ
しばらくすると6時に合わせた瑠璃子の携帯電話のアラームが鳴りだした。
「ん…んん…」
もそもそと携帯電話を探り当てアラームを止めると、瑠璃子は上体を起こし、今にも二度寝してしまいそうな眼差しで回りをキョロキョロ。視界に龍介をとらえると一言声をかけた。
「おはよう…」
『おはよ、よく眠れたか?』
「うん…もう少し寝てたい…」
『じゃもう少し寝てたら?』
「ううん…起きる…
だって今日は私達の大切な日になるんだもん…」
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