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あたしはまた、空を見た。
夜の闇に溶けていくオレンジを見つめながらセーラー服のスカーフを生地に沿って撫でる。
「俺外村っていうんだけどさーキミの名前は?」
「……ナイショ」
さっきの彼のように、ニッと笑うと近くにあった机にどかりと腰掛ける。
足を組むと、外村くんの目の色が変わった。
「今のもう一回!もう一回足組み替えてみようかー!」
「ちょっとさっきからどこ見てんのよー」
さっきも見られたとはいえ、さすがに恥ずかしくなって慌ててスカートの裾を押さえた。
と、其の拍子に支えていたものが外れたようにがくりと体の力が抜けた。
「きゃ…!」
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