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「おい、糞マネ」
「なぁに?」
「いつもここで何してんだ?」
無糖ガムで風船を作って怪訝そうな顔をしているヒル魔くんは、酷く滑稽だった。
(変な顔)と口には出さないが、気づかなかった辺り、人間離れしていても彼も一応人間なのだ。
ごまかすように、にこりと笑いかけて正面を向く。
「何してると思う?」
「知らねぇな」
質問に質問で返すと、彼は怒ったような顔をして宙を見た。
そんな彼を見て、くすりと笑うと、わたしも宙を見た。
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