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「っ、…和…人…」
そう、コイツの前で確かにアイツの名前を言ってしまった。
言った瞬間、黙れと言うように唇を噛まれ身体を貫かれた。
「…――っ!」
貫かれた痛み…いや、快楽に声を出そうにも唇を塞がれていて声が出せない。
その変わりに瞳からは涙が零れ落ちた。
こんな、こんな汚れた行為にアイツの名を出してしまうだなんて…。
伊勢にアイツへの思いを知られて、この関係を強いられ始め1ヶ月が経った。
その1ヶ月の間に慣らされきったせいか、心は伊勢を嫌っていても身体は触れられると疼いてしまうほどになってしまった。
今じゃ女なんか抱けやしない。
…抱く暇もないほどに俺の身体はコイツに支配されてしまっている。
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