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「んっ、ん…や、伊勢っ、あっ…あ…」
唇を離された瞬間に喘ぎと共に名を呼べば深く浅く、身体を揺さぶってくる伊勢。
そのたびに接合部からはグチュグチュと卑猥な水音が鳴り響く。
その音が欲を更に掻き立て理性を薄れさせる。
自ら腰を振ってすがりつけば喉を鳴らして笑う伊勢。
涙で潤んだ瞳では伊勢の表情を読み取ることは出来ないがどこか楽しそうなのは感じ取れた。
…伊勢は何が目的で俺を抱くのだろう。
敵対する俺がいとも簡単に抱かれ、腰を振る姿が面白いからか、それともアイツにこの思いを知られたくがないが為に好きでもない男に抱かれる俺を笑うためか。
…ただ、確実なのは、この行為に愛なんて甘い物はないってことだった。
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