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不良偏差値No.1の豊玉高校。
男子校であるせいかそういう輩が自然と集ってしまったのである。
それでもやはり昨今の少子化の為か生徒の数は激減。
クラスはたったの2クラスで80人という生徒の数。
自然、使われない教室も出てくるのであった。
不良ばかりのこの学校を纏めるのは二つの勢力で今もなお勢力争いは続いている。
そんな中、伊勢が率いる勢力が陣取る空き教室の一つからは艶めかしい嬌声と卑猥な水音が響いていた。
「っ、あ…ひっ、やめ…」
「…何だ、止めても良いのか?」
霰もない姿の男を組み敷きながら嫌だと言う相手の言うとおりに手を止めずに笑みを浮かべるのは二大勢力のうち一つを率いる男、伊勢俊也だった。
「あ、っん、やっ…」
その伊勢に組み敷かれるのは伊勢と敵対関係にある高沢の相棒であり高沢率いる勢力のNo.2の桐生辰真であった。
敵対するハズの2人がこうやって人目を忍ぶようにして蜜事を交わす理由。
それは桐生が抱く高沢への気持ちを伊勢に知られてしまったという内容だった。
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