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「ま、って…伊勢っ、や、あぁ…っ!」
「…ドロドロだな…」
嫌々と首を横に振るのをお構いなしにグチグチと桐生の先端から溢れ出る先走りを指に絡めながら扱いてやればビクビクと身体を跳ねさせて喘ぐ。
「ん、はっ…伊勢…」
「…何だ、もう欲しいのか?」
物欲しげに見つめてくる桐生に笑みを浮かべ尋ねてやればクチュリと先走りが絡んだ指でひくつく後孔を撫でてやる。
「違っ…っ…ひぁっ…」
「違う?その割には…呑み込んでるぞ?」
後孔を撫でながらゆっくりと人差し指を挿入してやれば絡みつくように締め付けてくる内壁。
好きでもない相手に抱かれて乱れる桐生。
その乱れる姿があまりにも滑稽に思えてしまう。
そこまであの男が大切か?
その感情はひた隠しにするほどのものなのか。
「そろそろ入れるぞ?」
「っ…、和…人…」
生理的な涙で潤んだ瞳は俺ではなく、どこか別の場所を捉えていて此処に居ない人間の名を呼んだ。
その事が何故か無性に腹立たしく、俺以外の名を紡ぐその唇を噛みつくように乱暴に奪い去りそのままその身体を貫いた。
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