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母の眺める庭は相変わらず綺麗に手入れをされていて、子供のころに見たのと変わらなかった。
それは母も同じだ。
言い換えれば、若すぎる。父が五十になる歳だとしても、母が四十代には到底見えない。まるで姉と呼ぶ方が相応しいような容姿をしている。
こんなに母は若かっただろうか。
「一真が起きていると、お前はきっと早く変化する。だからそもそもお前に鬼の血を混ぜたあいつを殺せば元に戻ると思っていた」
「思ってた?じゃあ今は?」
「解らない。私が寝てた以上、数時間とはいえ一真は目覚めたはずだ。それなら……なんらかの影響が出てもおかしくないと思っていた」
一真が起きたというかとも、身体に起きるという事実も茜には見に覚えのないものだった。
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