第一章 ~機械なんかぶっ飛ばせ~

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「簡単な説明だから、ついてこいよ? ここの世界に来た全員なんだが、身体能力が異常に上がってる。 今なら100mmの世界記録なんて赤ちゃんだぜ?」 あ、それさっき思った。 「本物の世界よりも重力が弱いのかもしれないし、もしくは偽物の世界に飛ばされた時の影響なのかもしれない。 んで、世界を機械の支配下におきたいアンドロイドと、自然を残したいキメラとの大戦なわけだ。 そこに第三勢力の俺達人間が入ったのさ」 「なんのため?」 「ん? この世界の解明と人間という存在の確立のため」 「…存在の確立?」 「アンドロイドからはただのゴミのように殺される。 キメラからはただの餌にしかみられない。 何人も仲間は殺された。 いきなり飛ばされて身動き取れなくて、それでも他人とのコミュニケーションを取りたくてコソコソを人を探して…それでやっと集まった仲間達が、無惨に殺されてきたんだ。 だからレジスタンスを設立した。 抵抗軍ってわけさ」 「…レジスタンス」 予想以上に重い話に、空気もずっしりと重くなる。 本当に戦ってんだな、このおっさん。 「人間にもいろいろいるからな、他にチームを組んでいる奴らもいる。 どうだ、一緒にレジスタンスでやらないか?」
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