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「簡単な説明だから、ついてこいよ?
ここの世界に来た全員なんだが、身体能力が異常に上がってる。
今なら100mmの世界記録なんて赤ちゃんだぜ?」
あ、それさっき思った。
「本物の世界よりも重力が弱いのかもしれないし、もしくは偽物の世界に飛ばされた時の影響なのかもしれない。
んで、世界を機械の支配下におきたいアンドロイドと、自然を残したいキメラとの大戦なわけだ。
そこに第三勢力の俺達人間が入ったのさ」
「なんのため?」
「ん?
この世界の解明と人間という存在の確立のため」
「…存在の確立?」
「アンドロイドからはただのゴミのように殺される。
キメラからはただの餌にしかみられない。
何人も仲間は殺された。
いきなり飛ばされて身動き取れなくて、それでも他人とのコミュニケーションを取りたくてコソコソを人を探して…それでやっと集まった仲間達が、無惨に殺されてきたんだ。
だからレジスタンスを設立した。
抵抗軍ってわけさ」
「…レジスタンス」
予想以上に重い話に、空気もずっしりと重くなる。
本当に戦ってんだな、このおっさん。
「人間にもいろいろいるからな、他にチームを組んでいる奴らもいる。
どうだ、一緒にレジスタンスでやらないか?」
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