第一章 ~機械なんかぶっ飛ばせ~

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「あーいや、そうゆう事じゃなくてな。 どこか個室に入ったらこの世界に来ただろ?」 個室? 押し入れも個室になるのだろうか。 「押し入れ…から?」 「なんで疑問系だよ。 押し入れか…ついてるな」 「ついてる? どうゆう意味?」 この世界に来た時点でついてねぇよ! 「この世界に来る時にいた個室にある物は、全部こっちの世界で使えるんだ」 「ん? 使えるも何も、押し入れには何もなくなってたぜ?」 うん、間違いなくなかった。 「おぅ、俺もそうだった。 押し入れのモンは全部その中に入ってるんだ」 そう言って、俺の腰辺りを指さす。 その中って言われてもね。 …おっ? なんかある? 目で腰らへんを見ると、ちょうど拳一つ分くらいのサイズのポーチらしき物がついていた。 重くもないし、全然当たってる感がなくて気づかなかった…。 「そん中は四次元ポケットみたいなもんだ。 押し入れにあったもんが全部入ってるんだぜ? しかも、この世界用に強化されてな」 この世界用言われてもなぁ…。 特に変わった物はなかったし。
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