第一章 ~機械なんかぶっ飛ばせ~

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へー、あとは何入れてたかな? 押し込んでたから覚えてないや。 「それと、これは誰のにでも入ってるんだけど…」 「何?」 「何かしらの武器が入っているはずなんだ」 「…武器?」 なんだってまた物騒な。 「そうだ、ここで戦うための武器だ。 明らかに用意されている気がしてきただろ?」 「おっさんも入ってたんだよな?」 「おっさん言うな。 もちろん入ってたぞ。 俺はこれだ」 そう言ってCBから15cmくらいの銀色の筒を出す。 シンプルなデザインで、ボタンがついている。 …〇イトセイバー? 「お前さん、超有名な宇宙戦争を描いた映画を思い出したろ?」 「…うん」 「でもまぁ、似たモンだけどか」 カチッとボタンを押すと、その瞬間に赤い刀身が現れる。 フォースだ…。 「フォースじゃない!」 「なぜ心の声が聞こえるんだっつーのっ! あれか、それもこの世界用か!?」 「ノリだこの野郎!」 ノリかよっ! 「これは高圧ガスがこの筒から出ているんだ。 それに着火させて炎の剣になっているわけよ。 切るってよりは溶かすって感じだがな」 ガスが放出しているのか。 そんな小さい筒で、いつまで保つんだろ。
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