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「でもまぁなんだ、大体そうゆうのってのはあとから役に立つもんなんだ。
特殊武器っぽそうだし、期待してるよ」
「…なぐさめんなよ」
「いやいやマジマジ、他の奴なんてほんとヘボいのばっかだぜ?
チェンソーソードみたいな」
…なんだろう、まだ切れ味があってよさそうだな。
「とりあえずその服じゃすぐやられちまうからよ、そこに掛かってる服着ろよ。
さっきのマントほどじゃないが、耐性はハンパじゃないぜ?」
壁に掛かった服を見る。
意外とお洒落な服があるんだな。
ざっくりと眺め、1着だけあったつなぎを手に取る。
オールインワンって好きなんだ。
普段着でも何着か持ってた。
「これがいいな」
「お目が高い。
そいつは俺のデザインだ」
本当かよ。
どうだっていいからシカトだ、シカト。
今まで着ていた服を脱いで、貰ったばかりの黒のつなぎを着る。
なかなか似合うじゃん。
「靴はこれ履いてな。
これも俺のデザインだ」
「重そっ!
ラバーソールみてぇじゃん!」
白黒のクソ重たそうな靴を差し出すおっさんにそう言うと、鼻でフッと笑われる。
「履いてみろって。
軽いし動きやすいから」
バカ野郎、質量的にレザーは重いだろう。
「軽っ」
ここの世界じゃ前の世界の概念は捨てなきゃならんみたいだな。
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