―序章―

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電気がつく…て事は電力は供給されてるわけか。 「まずは災難だったな。 こんな世界に来ちまって」 「こんな世界って…」 「まぁ聞けよ。 どうせ俺もお前さんの知りたい答えなんか用意できないんだ。 なんせ、ここがどこだか分かりゃしないんだから」 なんだと…? どこだか分からないだって? 「くっくっくっ、そう睨むな。 本当なんだ、誰も分からない。 100人以上仲間がいるが、誰も知らないんだ。 いや、もっといたが、結局誰も知らなかった」 「じゃ…じゃあ、おっさんは何してんだ? ついでに100人以上の仲間はどこに?」 んー…そう言って顎に手を添えて考えているおっさん。 やっぱり出鱈目か? 「おいおい、やっぱり嘘なんじゃないのか?」 「…ん? あぁ、違う違う、関心していたんだ。 取り乱さず、よく冷静にしてられるね」 バカ野郎、内心は乱れまくってハァハァしてるっつーの。 「とりあえず仲間は外にいる。 何をしてるかって言われると難しいが…まぁ戦ってる…かな」 「戦うって…一体何と?」 そこでニヤッと笑うおっさん。 「アンドロイドとキメラ」 「は? 意味分かんないんだけど」 「くっくっくっ…。 ようこそ、SPURIOUS GROUNDへ」
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