祭りで騒いで、わっしょい!わっしょい!

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祭りで騒いで、わっしょい!わっしょい!

夏休み一週間前 輝は補習を受けていた もちろん、テストで赤点をとったからだ そして、ようやく補習という地獄をぬけて 夏休み前日 輝はベットから身体を起こす そろそろ、春が来る頃なので準備をする と、言っても鞄の中身はいつも空なので着替えるだけだ 当然の如く、教科書類は学校に置きっぱなしにしてある 輝の家は2階建てになっており 2階は輝の部屋と兄の部屋になっているが 兄は一年前から一人暮らしをしているため ほぼ物置小屋になっている 一階に降りると 廊下に「危険!入るな!」と書いてあるドアが、父親の部屋だ 危険の意味は 中にフィギュア、プラモデル、その他もろもろが無造作に置いてあるため、踏んだら危険……ではなく…… 踏むんじゃない! という意味だ 居間に着くと母親がキッチンに立っていた 居酒屋の様に上の方が空いてるので、食べている皆を観察ができる様になっている すると、上半身だけが見えている状態の母親が喋りかけてきた 「あら?てっちゃん、朝ご飯食べる?」 母親は不思議そうな顔をしたがすぐに元に戻った 前までは母親が輝を起こしていたが、最近は自分で起きるのだ どうだ!偉いだろ! 「いや、いい……そろそろ来るだろうし…」 輝が言った直後 ーピーンポーン 家のチャイムがなった 「んじゃぁ、行ってきまーす」 「行ってらっしゃい!てっちゃん!今日も一日、張り切っていこ~ぅ!」 母親が右手を挙げて輝に言った 頼むから友達の前ではやらないでくれよ と、輝は願いながら家を出た
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