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白鳥と恭子と別れて
輝と明は二人での帰り道
少し空気が重かった
しかし、嫌な空気ではない
「あのさ…」「ねぇ…」
同時に喋りかけたのでますます重くなる
「な、なによ……」
「いや、えっと……別に……」
輝はほっぺをぽりぽりかき黙った
「い、言いかけたのなら言いなさいよ!」
「いや!ホントなんでも無いんだって!………春は?」
明は輝の質問に赤面し
「べ、別になんでもないわよ!」
と、だけ答えた
そして、明のマンションの前で
「て……輝…ありがとね……」
明は赤面しながら輝に感謝する
「う、うん……どういたましまして」
何やら日本語がおかしい
が
明は
「抱き着かないんだ………」
小声で言った
「え?今、なんて?」
輝には聞こえ無かったらしく、明に聞き返した
「な…なんでも無いわよ!!馬鹿!!」
明はマンションの中に走りこんでいった
そして、輝は一人家に帰宅した
帰ってきた輝は家で父親の嘆き声を聞いたのは言うまでもない………
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