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目の前の女性陣は輝いていた
祭の時の浴衣とは違う輝きがある
凜はふりふりが付いたワンピースのピンク色の水着で
とても、同世代とは思えない
恭子はおとなしげな水色の水着だが
それはそれで普通にいい感じに着こなしている
明は大胆な赤色の水着で
上着を着ていた
妙にポニーテールの髪型とマッチしている
そして……
「なんで、いるんだよ……」
「私は皆さんのそばにいるように言われました」
無表情のメイドが答えた
「誰に言われたんだ?」
「旦那様でございます」
まだ子供扱いをしている父親に白鳥はムッとなったが直ぐに元の顔に戻った
「まぁとりあえず泳ぐか……」
白鳥は輝と啓吾に同意を求めたが
二人からは返事がない
「………」
口を開けて女性陣に見とれていた
輝は明に、啓吾は凜にだ
「わ~冷た~い!」
「綺麗な海ね!」
「明ちゃん!綺麗な貝殻があるよ!」
女性陣は海ではしゃいでいる
「……来て良かった……」
「……うむ………」
「………」
白鳥は二人を白い目で見ていた
「泳がないんですか?」
「泳ぐよ……」
白鳥は輝と啓吾を連れて女性陣に混ざる事にした
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