57人が本棚に入れています
本棚に追加
「おっはみょ~」
輝は白鳥、恭子の二人におかしな挨拶をした
後ろで明が呆れている
輝は2年にあがった時に明に一目惚れをし、意を決して話しをしたら
流れで告白をしてしまう事件があり、そこから、いつもの様にアタックをし続けている
二人が一緒に登校した理由は、輝の遅刻癖により明が面倒を見るようにと……本に釣られたのである
「お前なんだよ、その挨拶……」
「私にもやってきたわ…」
白鳥、明の双方が呆れている時に
「輝君、おはみょ~」
恭子がのった
「き、恭子ちゃん…」
「北岡……のらなくてもいいよ」
「明ちゃんものりなよ!」
恭子が無邪気な笑顔で明に言った
「嫌よ、馬鹿がうつるわ!」
「じゃぁ、私……馬鹿になっちゃった……」
「え!嫌!違うのよ!」
明は無理な言い訳を考えている
「明ちゃん、冗談だよ」
そう言った恭子はまた無邪気な笑顔で答えた
まったく……
笑えない冗談だ……
「でも、やってほしいなぁ~」
「え?……」
恭子は期待をする目で明を見ている
輝はともかく白鳥までもだ……
「い、いやよ!絶対やらないから!」
三人は同時にため息をついた
「……………お、おはみょ~……」
赤らめた顔で明が挨拶をした
実に素晴らしい出来だ!
「明ちゃん可愛い!」
「やっちまったな……」
「はる~~~~~~!!!!!!」
明は輝の不意打ちの抱き着きをかわせずによろめく
「あ~……なんだ……この光景も見慣れてきたな……」
「そうだね」
明が輝を振りほどき蹴りをいれている光景を見ながら
白鳥と恭子は言った
最初のコメントを投稿しよう!