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黙り込む俺を見て 老人は頭をかいた。 『まぁ、無論君が感じていることは聞かなくてもわかるんだがね、 君の口から聞くということが重要なのだよ。』 そう言った彼の頭からはまたフケが落ちた。 この男は俺がフケを気にしていることを知っていながら 改善させようとはしない。 そこから見て、仮に俺がどんなことを言っても 何ら改善しようとはしないということが 容易に想像できた。
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