機械化

３

『2号機背部ユニット接続確認。』

無機質な音声が頭の中で響く。

「ユニット接続を確認。システムチェック、オールグリーン。
起動確認願います。」

視界に様々な数値やグラフが表示される。

『動作確認。駆動部及び伝達系の異常
全て許容範囲内。
試験運用に伴う重火器類の使用を許可。
発進可能です。
自分のタイミングで試験を開始してください。』

その声で俺は体勢をやや前傾にする。

「了解。2号機発進準備完了。
10秒後に発進します。
カウントダウン願います。」

『了解。カウントダウン開始。
10、9、8、7、
6、5、4、3、2、1
2号機発進。』

「発進。」

掛け声と共に
足元のカタパルトがうなりを上げて加速

次の瞬間俺は空を飛んでいた。