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俺はまたビルの合間を飛び回りながら 廃墟ビルの群れの中にあって、一際真新しい建物の屋上に降り立った。 それとほぼ同時に 技術者や整備士が俺に群がり 背中のユニットをはずしていった。 この取り外す時間も重要なデータだとか言っていたが 理解はしていない。 『2号機は休憩に入ってよし。』 「了解。」 果たして機械の体になっても 未だに休憩というものが本当に必要なのかはわからないが わずかでも有機的パーツが存在する以上 適度な休息は必要なのではないか という仮説のもと 休憩時間が設けられている。 これも必要なデータなんだそうだ。 やはり理解はしていないが。
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