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『俺達はもう人間じゃねぇってのか! てめぇは私の生まれた意味は兵器になることですって言いてぇのか!』 彼の動作を止めようとした者はいなかった。 すぐさま「本部」から行動規制がかかることを解っているからだ。 『・・・ッグ!』 案の定1号は止まった。 否、止められた。 『・・・はぁ』 5号は彼が止まると 本を閉じて彼を見つめた。 『君は僕より戦闘向きな機体に身を包んでいる。 我々のこの腕は何かを抱くには冷たすぎる。 この手は何かを掴むには固すぎる。 兵器でないなら君はその体で何をする気だい? 肉体労働かな?』 彼は鼻で笑った。
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