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「・・・おい、待てよ」 不意に声が出た。 『お、どうやら成功のようだな。』 老人は又後ろを振り向いて頷いた。 『よし、では何か覚えていることはあるかね?』 老人はねっとりとした笑顔をさらに歪ませて問いかけてきた。 「・・・ア・・な・・・ここはどこだ?」 俺の問いに老人は困ったように頭をかいた。 『んー、それはおいおい説明するよ。 今は君のデータが欲しいんだ。 いいかい?もう一度聞くよ? 覚えていることはあるかね?』
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