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老人の顔は笑顔だったが目は笑っていなかった。
俺はその目に呑まれたらしい。
おぼろげな記憶をたどることにした。
「俺は・・佐藤 和也・・22歳・・
世田谷のアパートで一人暮らし・・・
趣味はバンドとバイク・・
家族はいない・・・
仕事は・・」
『はいはい、OKOK
プロフィールの展開は完璧みたいだね。
じゃあ君が最後に覚えていることは何かな?
そっちの方を私は聞きたいのだよ。
それとも何も覚えていないのかな?』
老人はまた頭をかいた。
フケが落ちていった。
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