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翌朝。 つまらないニュースを、寝ぼけながら見ていた。 「いやね~。美鈴!だらしないわよ」 美鈴「いいじゃ~ん。たまには」 母親がぼやいている姿を横目で見ると、テーブルでコーヒーを飲んでいた父親が言った。 「そうだよ、ママ!美鈴だって、あっちの生活頑張ってるんだから!」 これだ…。 パ…お父さんはいつだって私に弱い。 しばらく、二人のやりとりを眺めていると、実家に帰ってきたんだと実感した。 ピンポーン♪ すると、玄関のチャイムが鳴った。 母親は父親との口論を止め、玄関に向かった。 美鈴は、髪の毛ボサボサ、目が悪いのでメガネ、服装はパジャマという格好でニュースを眺めていた。 「…美鈴ちゃん、お客様よ」 訪問客の応対をしていた母親が戻ってきた。 え…? まさか……… .
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