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幸治の提案に、ヤンも同調する。
「まあ、それが目的で伸也を連行したんだしな」
本当にそれが目的かどうかは疑わしいが、ファイトシュミレータ事態には伸也も興味を示す。
「そうなのか? まぁ良いが……。とりあえず、行くなら早い方が良いな」
「わかってるさ」
伸也達はジュースを飲み干し、飲み殻をゴミ箱に捨ててファイトシュミレータに向かった。
ファイトシュミレータ。
AIモジュールの備わった疑似体験式戦闘プログラムである。
架空の敵(主にモンスター)を相手に旧来の武具(ブロードソードからRPGと様々)を使い、戦って行くゲームである。
下手な体感ゲームよりも人気が高く、最近では何処のゲーセンにも必ず置いてあると言う代物である。
(ただ、500年後のものに比べては、色々と劣る部分が多いのではあるが。)
早速伸也達がゲーセンに到着すると、だいたいのファイトシュミレータはプレイ中であった。
「ちっ!遅かったか!」
幸治は舌打ちをする。
それもそのはずである。全ての機械にはもう既にプレイ中の文字が表示されていた。
伸也は近くの同級生に聞いてみる事にした。
「プレイ出来そうか?」
「一応、一人一回ずつならね」
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