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「……?」
頭に疑問符をうかべたような表情をする那奈に、伸也は苦笑いをしていた。
…………………
……………
………
…
第4集会所に到着した伸也たち高校生は、出欠点呼をとったのち、先生の話と乗務員の話を聞かされる。
乗船する際の諸注意や、持ち込みが禁止されている荷物等の話である。
ただ、伸也が少し気になった注意点は、『あまり騒ぎ過ぎない』と言う事だ。
しつこいくらいに乗務員が言うので、少し気になったのだ。
話が終わった後は、次の保養惑星ライバ行きの船、ハウードリッヒ号が出るまでに一時間程度時間があると言う事なので、自由時間である。
荷物は乗務員が運び込んでおくと言う事なので、学生は最低限の荷物を手に、ムーンベースの見学回りに行く。
伸也も適当に回る為に、集会所を出た所で、呼び止められた。
「ねぇ、赤羽くん」
声の主は那奈である。隣には真由美と、那奈の友人のミーヤ・エティルドの3人が居た。三人とも良く一緒に行動している。
「何か用?」
「折角だから赤羽くんに案内をして貰おうかなって思って」
那奈の言葉にミーヤも同意する。
「そーデス! ワタシ達、ココ知ってるシンヤに案内して欲しいデス」
「…………」
対して、真由美の方はニヤニヤしながら何も言わない。
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