プロローグ

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その噂の男性は顕微鏡を丹精に微調整し、観察してはスケッチを繰り返し、やがて、ふぅ、と、ひと心地ついてからこう呟いた。 「……っ。コレだっ。コレが時間の亜空間を繋げる粒子だ……」 男は、それまで地上に出されていた魚が、水中に戻されたように生き返り、その部屋を猛スピードで出ていった。             
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