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何時間ぐらいたっただろう…。
しばらくしてあたしは
目を覚ました。
そっとお腹を触って
「…ごめんね…赤ちゃん。
痛かったよね。辛かったよね。
もうあたしの中にはいないんだよね…。
本当にごめんなさい。」
あたしはただひたすらに
泣きながら謝るしかなかった。
「………沙耶…ごめん
沙耶ばかり辛い思いさせて」
そう蓮夜は言った。
気付かなかった。
ずっとあたしが起きるまで
傍にいてくれた。
「もう…いいよ。ただ…」
「ただ…?」
「ただ…神社に行きたい」
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