それは小さな願いだぜ

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その頃椿は。 「アリス、今から魔眼を使ってみる、この公園……いや、俺の周りに小規模の結界を張ってくれ」 《了解しました》 椿は魔眼を試すために公園に来ていた。 一応士郎達には許可を取っている様だ。 《……結界……展開》 空の色から周りの背景まで赤く染まって行く。 「よし、アリス、セットアップ」 《スタンデンバイ、レディー》 椿はバリアジャケットに着替えると、すぐに集中し、魔眼を解放した。 「さて、どんな効果があるのかなっと。ハァァァァ!!」 椿は魔力を放出すると、魔眼もそれに答えるかのように更に赤く染まる。 そして、椿の手に、何かが掛かる。 「…………へっ?いやいやいや、それは無いだろ、何で俺の手に………RHが!?」 そう、椿の手にはRHが握られていた。
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