それは小さな願いだぜ

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「フェ……イトの……リンカ-コアは……渡さねぇ!」 「ほう……そこまで筒抜けか……だが、今のお前は死人も当然。容易い事だ」 ドゴ!! 「グハァ!!!!」 椿は蹴られて吹き飛ばされた。 フェ「椿!!」 「余所見をしている暇ないぞ……」 そう言うと男は再びフェイトに手を近づける。 それを見ていたシグナムがフェイトの前に出る。 シグ「何を………する気だ?」 男「何を……か、簡単な事だ。そいつのリンカ-コアを闇の書に収集させるだけだ……そこをどけ」 シグ「貴様がテスタロッサのリンカ-コアを手に入れたとしても、私は受け取らない!」 男「………ならば仕方ない、リンカ-コアを手に入れたのち、違う奴に渡すしかないな」 次の瞬間、シグナムは椿が倒れている近くまで蹴り飛ばされた。 フェ「シグナム!?」 男「さて………邪魔者は消えたな……お前のリンカ-コアを頂くぞ」 男はカードを取り出してフェイトにバインドを掛けようとする。 それを椿は黙って見ているしかなかった。 「く……っそ…動けよ体!……動けよ!ゴホッゴホ!、ハァハァ」 椿は何とか立ち上がろうと、唇を噛みながら踏ん張る。 その時、椿の頭の中に声が響く。 (おいおい……無様だなぁ……ヒャヒャヒャヒャ!)
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