悲しい決意、勇気の選択だぜ

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朝。 はやての家では。 ヴ「どうしたシグナム、昨日からおかしいぞ」 シグ「……ヴィータか……。大丈夫だ、私は何処もおかしくない。だが……」 シャ「昨日の男ね」 シグ「あぁ……」 はやての家に戻っていたヴォルケンリッター達は一つの部屋に集まり、話をしていた。 シグ「少なくとも、奴が闇の書の完成を望んでいるのは確かだ」 ザフ「完成した闇の書を利用しようとしてるのかもしれんが……」 ヴ「ありえねぇ!」 そう言ってヴィータは立ち上がる。 ヴ「だって、完成した闇の書を奪ったってマスター以外には使えないじゃん!?」 シグ「完成した時点で主は絶対的な力を得る、脅迫や洗脳に効果があるはずもないしな」 シグナムは落ち着いた口調で話す。 シャ「うん。家の周りには厳重なセキュリティー張ってるし。万が一にも、はやてちゃんに危害を及ぶ事は無いと思うけど」 ザフ「念のためだ、シャマルはなるべく主の側を離れん方が良いな」 シャ「うん」 ヴ「ねぇ。闇の書を完成させてさ、はやてが本当のマスターになってさ。それではやては幸せになれるんだよね」 ヴィータは今にも泣き出しそうな顔で言う。 シグ「……何だいきなり?」 シャ「闇の書の主は、大いなる力を得る、守護者である私達はそれを誰より知ってる筈でしょ?」 ヴ「そうなんだよ……そうなんだけどさ。私は何か……何か大事な事を忘れてる気がするんだ」
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