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それから俺達三人は、シャマルとシグナムが戻ってくるまで他愛もない話をした。
まぁ、戻って来たら来たではやてに紹介されたんだがな。
それからもずっと話していたが、シグナムは俺の方をチラチラ見てくる。
まぁ、後で何か言ってやろうとか思ったが、どうするか。
それからすぐに夕方が来て、シグナム達ははやての着替えを取りに、一時帰宅した。
は「何か……急に静かになったなぁ」
「そうだな………それよりはやて、無理するな。何処か痛いんだろ?」
図星だったのか顔に出る、だがすぐに取り繕い。
は「な、何言うてんねん、うちは何処も痛くないよ?」
「ほら、無理すんなよ。そうやって無理されてたらこっちが辛い。看護婦呼ぼうか?」
は「……ど、どうやら椿君には嘘は……通じんへんようや……な」
はやては最早隠しだて出来ないと思い、諦めた。
は「大丈夫……や……すぐに……治まるから」
「はぁ………」
椿はため息をつくと、はやてのベッドまで行く。
そしてはやての手を取り、ぎゅっと握りしめる。
「………俺ははやてじゃないからその痛みは分からない。だから俺にはこうする事しか出来ないから………どうせナースコール押さないだろ?」
は「う………ん。ありがとうな……椿君……出来れば……ずっとそうしてほしい……」
「これではやての痛みが和らぐならしてやるよ。……無理するな?」
そう言って椿は微笑む。
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